< 目 次 >
◆トップページ
◆昭和聖徳記念財団について
◆事業活動
  
◇昭和天皇記念館
  
◇生物学の学術研究助成
  
◇青少年の健全育成及び
    自然環境保全のための社会活動
  
◇陵墓勤労奉仕募集
◆刊行物
  
◇新聞「昭和」
  
◇昭和天皇御製カレンダー
  
◇出版図書
◆会員募集
◆リンク集
昭和聖徳記念財団について


 
事業報告 (平成21年度)
平成21年度事業報告書
T.事業概要

 昭和聖徳記念財団は、昭和天皇のご聖徳を顕彰し、後世に伝えるため、昭和天皇記念館の管理運営を行うとともに、学術研究への助成、青少年の健全育成及びご事績に関する講演会の開催や出版等の事業を行うことを目的としている。

 当財団創設以来の念願であった昭和天皇記念館は、平成14年4月、国土交通省において、昭和天皇ご在位50年記念事業の一環として整備を進めてきた国営昭和記念公園「みどりの文化ゾーン」内の「花みどり文化センター」の一部に設置することとされ、その展示運営については、当財団の協力を得ることと決定された。当財団としては、これを受けて「花みどり文化センター」の一郭に展示施設としての内装を整え、宮内庁をはじめ、(独)国立科学博物館筑波研究資料センター、NHK放送博物館などの協力を得て、平成17年11月27日、昭和天皇記念館を国営昭和記念公園の「みどりの文化ゾーン」の開園と併せ開館した。

 平成21年度も事業計画に沿って、昭和天皇記念館の展示内容に一層の工夫をこらし運営の改善に努め、昭和天皇のご事績を後世に伝えるため、記念館以外の諸事業についても、内容の拡充に努めた。

 しかしながら昭和天皇が崩御されて21年が経ち平成の御代が進行するなか、昭和天皇記念館の入館者は毎年減少しており、開館当初に比較すると4割程度の入館状況となっている。今後この現状を踏まえ、ご事績を後世に永く広く伝えるためには、地道に昭和天皇記念館のさらなる周知に努めることが、より一層重要になってきている。

1.公益目的事業
(1) 昭和天皇記念館の管理運営事業費
44,622千円

 昭和天皇記念館は、昭和天皇のご聖徳をたたえそのお人柄をお偲びするとともに、後世にそのご事績を伝えつぐことを目的として開設した。

 昭和天皇並びに香淳皇后のご遺品や映像などの展示により昭和の時代を顧みるとともに、昭和天皇の御心とお姿を一人でも多くの方に知っていただくため、平成21年度においては、平常展示『昭和天皇87年のご生涯』及び『昭和天皇の生物学ご研究』のほか、平成21年3月17日から同22年3月7日まで企画展示『昭和天皇 香淳皇后 お歌と詠まれた花々』を実施、3月18日からは国産初の御料車「ニッサン プリンス ロイヤル」を展示している。

 平成21年度の入館者数は、対前年度13%減の23,347名(うち有料入館者は20,970名)であり、平成17年11月27日の開館以降の累計入館者数は、161,457名であった。

※【記念館管理運営事業収入 8,381千円】
※【書籍頒布事業収入      1,058千円】

(2) 生物学、医学等の学術研究への助成
2,901千円

 昭和天皇は、皇居内の生物学御研究所で、ご公務の合間にご研究を続けられた。ご専門は変形菌類、海産動物のヒドロ虫類の分類学的研究だった。また那須や須崎の御用邸、皇居の周辺などでも、植物の調査・研究をお続けになられた。著書も多く出版され、業績は国際的に高く評価されている。

 学術研究への助成は、平成3年度から、生物学に関する世界的学究者としての昭和天皇の研究分野(系統分類学)およびそれに関する生物学の研究を奨励し、学術研究の推進・発展に寄与することを目的として行い、平成20年度までに64件の助成を行ってきた。

 平成21年度は、引き続き動・植物における系統分類学の研究を対象として公募し、応募件数38件(動物関係25件、植物関係9件、その他4件)の中から審査の結果、次の3氏が助成対象候補として選ばれた。平成22年3月8日開催の理事会で承認され、事務局から学術助成金交付証が送付された。

東馬 哲雄

【リンドウ科ツルリンドウ属における朔果群・液果群の系統分化】

藤田 敏彦

【分子と内部骨格によるクモヒトデ綱ツルクモヒトデ目の系統分類学的研究】

馬渕 浩司 【サンゴ礁性魚類テンジクダイ科のDNA分類プラットホームの構築】

(3) 青少年の健全育成及び自然環境保全のための社会教育活動並びにこれらの活動への助成
439千円

 フィリピンでの森づくり活動を通して、地球規模で「緑」を考えるとともに、 多くの体験をすることにより、国際社会に対応した青少年の健全育成を目的とし、平成7年度(第1回)から、全国の高校生を中心に「フィリピン『森づくり』ボランティア体験学習」団を募り、組織を編成、(財)オイスカの協力を得て、フィリピンにおいて勉強会、植林地の視察、下草刈り・枝打ち・育苗等の作業、国際理解のための交流会等を行っている。

 平成20年度(第13回)までに363名の参加を得たが、平成21年度は、残念ながら新型インフルエンザの流行のため中止せざるを得なかった。

 なお、助成金収入は平成20年度に実施した事業に対して助成をいただいたものである。

※【国土緑化推進機構助成金収入 1,000千円】

(4) 昭和天皇のご事績普及に関する事業の実施
37,719千円
[1] ご事績に関する事業
3,679千円

 昭和天皇のご聖徳を顕彰し、ご事績を後世に伝えるため、平成3年度から昭和天皇のお誕生日である4月29日に「昭和天皇のご聖徳を伝えつぐ集い」を九段会館で実施してきたが、平成21年4月29日に行われた第18回「昭和天皇のご聖徳を伝えつぐ集い」をもって終了することになった。

 当日は「最後の集い」にふさわしく、主催者式辞、来賓メッセージ、功労者表彰等の「式典」に続き、文芸評論家福田和也氏による特別講演「昭和天皇の青春」により、苦難の道を歩まれた昭和天皇を偲び、その後、デュークエイセス「デューク 日本を歌う」の懐かしい歌に昭和への思いを寄せ、この集いを惜しみながら最後の幕を閉じた。今後は昭和天皇記念館を中心に活動することになる。

 御陵参拝は、昭和天皇のご命日にあたる1月7日実施、さらに昭和天皇・香淳皇后の御陵をはじめ東京豊島岡の皇族方の御墓清掃等の勤労奉仕を行った。

[2]機関紙「昭和」発行事業
25,763千円

 昭和天皇のご聖徳を顕彰し、ご事績を後世に伝えるため、機関紙「昭和」を平成元年6月から発行、平成7年度からは財団法人日本宝くじ協会より助成を受けている。機関紙「昭和」では、昭和天皇、昭和の関連記事及び昭和天皇記念館の展示内容の説明記事等も掲載している。

 平成21年度においても、引き続き機関紙「昭和」(月刊、各50,000部)を発行し、記事の内容の充実に努め、各所に配布した。

※【日本宝くじ協会助成金収入 20,000千円】
※【協賛金収入             640千円】
[3]昭和天皇御製カレンダー製作事業
8,277千円

 昭和天皇のご聖徳を顕彰し、後世に伝えるため、宮内庁の許可を得て平成6年から「昭和天皇御製カレンダー」を製作、贈呈頒布している。

 平成21年度においても、引き続き昭和天皇のご遺徳、御製を広め伝えるため、平成22年版「昭和天皇御製カレンダー」(12,000部)を製作、贈呈頒布した。

※【御製カレンダー頒布収入   9,232千円】
事業費合計
※助成金等収入
 
85,681千円
-40,311千円
45,370千円
2.収益事業
昭和天皇記念館MS事業
5,914千円

 昭和天皇記念館において、入館者のために記念となる品々の頒布を目的としたミュージアムショップの事業を営んだ。

※【記念館MS収入   7,632千円】
事業費合計
※記念館MS収入
 
5,914千円
-7,632千円
-1,718千円





昭和聖徳記念財団ホームページトップへ